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レポート ワークショップ「高さ5m!巨大なぬり絵で巨大なお花を完成させよう!」

Report: 5m tall! Complete a giant flower with a giant coloring picture!

2025.05.25

5/17クリエート浜松。
今度の7/18-20のハママツクリエーターズフェスVol.2で展示する巨大ガーベラを、ワークショップ「高さ5m!巨大なぬり絵で巨大なお花を完成させよう!」にて制作しました!
今回は、このWSを終えての感想と今後の展望をまとめた記事です◎

ガーベラは浜松を代表するお花です

 ガーベラは、浜松市を代表するお花で「一年中気候が温暖な浜松はガーベラ栽培に最適であり、日本一のシェアを占めています。」と市のウェブサイトに書いてあるくらいです。

 このことは、知ってる人は知っている。知らない人は知らない事実…。

 だから、みんなででっかいガーベラを描いて展示して、クリフェスに来場する2000人くらいのお客様とガーベラ日本一の事実を共有して浜松を感じよう!というのがこの作品のテーマです。

 製作するガーベラはクリエート浜松に展示できるギリギリの大きさが良い!ということで、高さ約5m、トータル幅約10mの巨大な作品をみんなで作ることにしました。

参加者のパワーによって生命力を宿すガーベラ

長さ1mのでっかい筆

おおきいガーベラの完成!

大人と子供でぬりぬり。みんなで作業をするのが楽しいワークショップ

 「作業するのって楽しい!!」をストレートに感じられることが、巨大ぬり絵WSの醍醐味だと考えています。

  このWSでは「自由に好きな色で塗っていいよ!」とは言いません。どこに何色を塗るかは事前に僕が決めて、絵具も僕が作ります。

 僕の経験上、一つの画面で他人同士の価値観がぶつかると不和が生まれます。幼い頃、僕はみんなで同じ画面に描くレクリエーションが大嫌いでした。一枚の絵は僕だけの世界で、他人の世界と僕の世界が接することが許せませんでした。

 僕は緑色をぬってるのに、隣の子の赤色と混ざって茶色になる…「こんなことなら僕は居ない方が良かった」と怒ったり、泣いたり、不貞腐れたりしたと思います。

「共同制作」すること

 僕らにはそれぞれ好きな色、やりたいことや目的があって、これらが偶然合致する奇跡は起こりません。

 しかし、「一つの作品をみんなで完成に導く!やってみよう!」と制作前に一時的に目的を共有できれば、完成までの作業の中で参加者が自分で何か楽しみを見出し、さらにそれをみんなで共有することが可能で、やっていることはただの作業や仕事であるにも関わらず、特別でポジティブな体験が生まれます。

 現に今回のWSでは「青いお花チーム」と「黄色いお花チーム」が自然にできて競争を始めたことが、とても印象的でした。作業の中で自然に競争という「遊び」が生まれた瞬間を見ることができました。

 僕が体験したいこと、参加者に体験してほしいことは、この「作業」の楽しさをみんなで共有することなのだと確認しました。

 この気づきは、今後のWS作りにとても活かせそうです◎

障害のある子が参加してくれたおかげで得られた体験。

 今回参加してくれた彼は、絵の輪郭線の認識ができなくて、いわゆる「ぬり絵をぬる」作業をするって感じではなかったんだけど、作業中、絵具がポタポタ落ちることに快感を覚えていた様子でした。

 輪郭線を認識することは僕には当たり前だったけど、よく考えたら色や素材の違いを「境界」と認識することって勝手なことで普通じゃないかも知れない。だって現実の世界の物事には境界線は無いわけだし…あれ?うーん…みたいな、そんな気づきがありました◎

 そして、絵具のポタポタ音、紙と絵具が接する瞬間というのは確かに気持ちが良いかも…。と絵描き的共感めいた感覚が湧くと同時に「それはなぜ?」と…かなりワンダーなアートっぽい体験をさせてもらいました。

 僕は生きものを観察しているとき、たまに生命力(得体の知れないパワー)のようなものを感じます。今回の彼の絵具を落とす作業(快感)の中にもそういう自然な力が溢れているように思えて、これが今回のガーベラの作品に及ぼす影響は強いかも…。と嬉しくなりました◎

毎回やってよかった!となるWS

 僕はこの巨大ぬり絵WSを開催するたびに「絵具で塗る快感」「絵を描く快感」を忘れてたなぁ…という気持ちがします◎

 描く前に、この作業は3時間で終わるから時間大丈夫とか、ここはこの色で塗った方が完成がキレイだろうとか、打算して作業からか途中で「…?。これ本当に面白い?みんなにとって僕にとって意味ある作品?」とか、ニュートラル〜ネガティブな心もちになります。

 ぬり絵台紙作成中は、腰もめちゃ痛いし全身筋肉痛になるので尚更ネガティブに…

 しかし、いざWSが始まってみんなで色をぬる段、完成作品を見る段になると、参加者の皆さんが作業を楽しむ姿を見られて「よかった〜〜〜〜」となります。

 WS開催にあたっての技術的金銭的問題はまだ多々あるものの、参加してくれたみんなのエネルギッシュな筆致が生み出す巨大作品は、生きものの本物の生命力が溢れているように感じられる最高の出来上がりになるのです。

アートの主役はだれ?

 僕は、「ケーキ屋さんの主役はお客さんだ」と言うのと似たような感じで、クリエーションやアートの主役は、作品を見る鑑賞者の方々だと思っています。

 作品を鑑賞することで、作品から何か面白みや気持ちや価値観を受信したら、鑑賞の前と後で世界の見え方(世界観)が変化します。僕らの巨大ガーベラを見た鑑賞者は、昨日までは注目すらしなかった人の家のガーベラや、街路の植物から元気を貰えるようになっているかも知れません。

 この心の変化がアートの本質で、僕らクリエーターはそれを手助けする役です。

 「ケーキ屋さんで、美味しいケーキと良い時間を過ごして元気になる。」ケーキ屋さんは、お客さんのこの体験を生む手助けをするためにケーキを作っているのだと思います。

ぜひ作品を見にきてください◎

 子供クリエーター、大人クリエーターの巨大な作品を見て、鑑賞して、筆致や色から伝わるエネルギーからぜひ元気を受け取っていただければと思います。

 実物を目の前にすると本当に大きいです◎

 最後に今回のWSにご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!!

 クリフェス当日、お会いできることを楽しみにしています!

共同制作

始まる遊び

作品にサインを!

ずっと残るサイン

絵具はぺんてる共同制作えのぐ!水ですぐ落ちるしアレルギー等配慮が最高!

60本近くある筆を洗う!

巨大ぬり絵台紙制作

巨大ぬり絵台紙制作

巨大ぬり絵台紙制作

巨大ぬり絵台紙制作

巨大なぬり絵台紙たち

完成した元気な巨大ガーベラたち

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